現役時代は、情報(ICT)教育を得意としていたので、ICT支援員という仕事にも興味があった。他にも理科支援員・特別教育支援員など支援員の名の付く職はあるが、基本的には非常勤講師の扱いで、週1~4回勤務を1~2校という感じになる。ICT支援員は少し違っていて、民間企業に常勤もしくは非常勤として雇用され、そこから教育委員会経由で平日数校の学校で派遣勤務することになる。
ICT支援員というと企業のSEのようなイメージもあるが、実際には高度なIT技術は必要としない。求人サイトを見ると民間企業で事務職員として勤務していたことがあるレベルで可能となっている。ワード・エクセル・基本的なPCスキル程度と言うことだろうか。ただ現場で数年間この仕事を見てきたので、教育課程・プレゼン・プログラミング教育・テレビ会議・グループワークなどの知識やスキル、そして生徒とのコミュニケーション能力も必要となる。これは教育現場で実際にICT教育を行っていたパソコンが得意な元教員には良い職なのではないかと考えた。
しかし、大手企業が出している募集要項から、1~2ヶ月は研修期間として時給1000円/月10万円弱、研修期間後で月25万円程度。契約社員の扱いなので、ボーナスは出ないか1ヶ月分程度。つまり初年度は、年収で考えると300万円以下になる。ちょっと厳しい条件だ。
数年後、得意なことを楽しく仕事にできるというときに良いかもしれない。だが時代は、令和2年版学習指導要領、コロナ禍、GIGAスクール構想でどんどん進んでいる。数年ブランクがあっては浦島太郎になりかねない。これは教職そのものにも言えること。ちょっと休んでからまた教員をやろうかという考えは、いかに教員不足の世の中とはいえ、どんどん通用しなくなるはずだ。なにより自分が苦しくなることが見えてきた。
to be continued …
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